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言葉の力

ソメイヨシノから八重桜が満開の季節になりました。

八重桜はポンポンみたいで丸っこくかわいくてソメイヨシノとはまた違う味わいを楽しめますね。

 

今年の4月1日から中小企業もハラスメント防止措置の対策が義務化されています。

経営者の皆さん、取り組みは進んでいますか??

 

 

ながたき事務所では顧問契約をいただいているお会社様を中心に、

ハラスメント防止措置の一環として、経営幹部の方向けにハラスメント研修を多数させていただいています。

研修に際して皆さんにお願いしていることがあります。

 

「わたしが緊張するので、気楽に聞いてください。ほんと、気楽にしてください。」と。

 

研修の内容を少し紹介させてください。

 

ハラスメントはもちろんダメなこと。けど、そんなことは釈迦に説法でわざわざお伝えすることではないと思っています。

大切なのは、ついやらかしてしまった後にどうできるか?だとお伝えしています。

 

ハラスメント=されたくない! 

自分がされたらいやなことは人にしない」というのは、家庭や学校、なんだったら幼稚園で教わってきたことですよね。

しようと思ってどんどん積極的にしようとする人はいないはずです。

 

けど、職場において、どうしてもできるいろんな上下関係の中で、

上にある立場の方が意図的ではなくつい感情的になっちゃうことや、

忙しく余裕がないときに放った一言が、緊張感を与えたり、無意識のうちに下の立場の方を傷つけてしまう…。

どこの職場でも起こりうることだと考えています。立場をわきまえていても人間ですからつい、ということがあるのは仕方ないと私は考えています。

 

けど、重要のは、そのあと。

まずは、傷つけた人に「ごめんなさい」と言えるか。

どうしたらそうならないようにできるか。

無意識に誰かを傷つけてしまった仲間に対して傷ついている人がいると伝えられる職場になっているか。

など、ハラスメントはダメだというより、ついやってしまった後にどうできるか?今後どんな関係性になれるか?が大切だとハラスメント研修でお伝えしています。

 

ハラスメント防止措置というと身構えてしまいそうですが、けっこうシンプルでしょ。

 

さて、先日、大尊敬する経営者の方にいろんな質問に答えていただく会を設けていただきました。

 

その中の一つに、

ハラスメントや労災事故などの防止のための取り組みを伺ってみました。

 

「防止というのは、やったらだめだよ!と禁止することでしょ?

どんどんチャレンジしなさい、自主的に動きなさい、と、教わってこなかった?

(学校で)教わってきたことと社会に出てしないといけないことは矛盾しない??

だから防止という言葉を使うことは好まないんだ。

 

失敗してもいい、失敗したらどうやったら次は失敗しないかを考えて実行することがとっても大切だと考えている。」と。

 

社労士という立場で、労災防止やハラスメント防止など、もうワンセットで意識せずに防止という言葉を使っていて、

言葉の持つ意味をよく考えれると、すごく知らず知らずのうちにプレッシャーに感じていたかも!と大きな気づきがありました。

 

言葉って力がありますね。

 

みなさんがプラスに動けるような言葉選びも私の仕事だなぁ~まだまだ勉強することがいっぱいで楽しみです。